
「リモート案件が減った」は嘘だ。
最近、「コロナが明けて、リモートで働ける案件が減ってきた」なんて話をよく聞く。でも、ハッキリ言うけど、それは嘘だ。
正確に言うと、それは「エンジニアの未来を本気で考えていない、時代遅れの会社」にとっての真実でしかない。あなたの市場価値やライフプランなんてお構いなしに、「会社の都合」で案件を押し付けてくる。そんな働き方に、あなたはいつまで付き合うつもりですか?
今日は、そんな旧時代のSES業界が隠したがる「不都合な真実」と、これからのエンジニアが主導権を握るための「新しい働き方」について、包み隠さず話そうと思う。
会社の「言い訳」に、あなたの未来を委ねるな
そもそもSESという働き方は、エンジニアがクライアントのプロジェクトに参加するモデルだ。だから、働き方がクライアントの意向に左右されるのは、ある意味で当然だ。
問題なのは、その「クライアントの意向」を言い訳にして、エンジニアに不利益を押し付ける会社が多すぎることだ。「リモート案件がないから、出社してくれ」「君のスキルに合うのは、このプロジェクトしかない」こんなセリフを言われたことはないだろうか。
これは、エンジニアのキャリアを無視した、ただの「人月商売」でしかない。会社の利益のために、あなたの貴重な時間が安売りされている。この事実に、僕たちはもっと怒るべきだ。
エンジニアが「選ぶ側」になるための、4つの武器
じゃあ、どうすればいいのか?答えはシンプルで、「エンジニアが主導権を握れる会社」を、僕たちが選べばいい。これからの時代、エンジニアの価値を最大化する会社が持っているのは、次の4つの「当たり前」だ。
1. 案件は「自分で」選ぶ
まず大前提として、「案件選択制」なんて言葉は、もはや特別なものじゃない。あなたのスキル、キャリア、そして「リモートで働きたい」という希望。それらを全て開示した上で、数万件の案件の中から「あなたが」働く場所を選ぶ。これが新しいスタンダードだ。プロジェクトの情報が100%開示されているか? 納得できるまで話し合えるか?仕事は「会社から与えられる」ものじゃない。「自分で選ぶ」ものだ。
2. 会社の「仕組み」が、あなたの時間を守る
「平均残業 月10時間以下」「年間休日130日以上」。これも、まともな会社なら当然の数字だ。残業が多いのは、あなたの能力が低いからじゃない。会社の仕組みが腐っているだけだ。プライベートの時間を犠牲にしてまで、会社の非効率に付き合う義理はない。
3. 「安心」というインフラを整える
プロジェクトの合間に待機期間が生まれたら、給料が100%保証される。これも絶対条件だ。収入の不安を抱えながら、いい仕事なんてできるわけがないじゃないですか。資格取得の費用や書籍代を会社が全額負担してくれるか。いつでも相談できるメンターはいるか。エンジニアが挑戦し続けられる環境、つまり「安心」というインフラが整備されている会社を選ぼう。
4. 報酬の「透明性」が、信頼の証
そして、これが一番大事なことかもしれない。あなたの「値段(単価)」と、会社からの「還元率」が、完全にオープンになっているか。自分の仕事がいくらで評価されていて、そのうちの何パーセントが給料として支払われているのか。この情報がブラックボックスになっている会社は、今すぐ辞めた方がいい。単価と給与テーブルがいつでも確認できる。そんな「透明性」こそが、会社とエンジニアが対等なパートナーであることの何よりの証明だ。
SESは「人月商売」から「価値創造のプラットフォーム」へ
もう、エンジニアが会社の都合に振り回される時代は終わりだ。これからのSESは、単に労働力を右から左へ流すだけの旧時代的な「人月商売」じゃない。エンジニア一人ひとりの「眠れる価値を呼び覚まし」、市場価値を最大化する「透明なパートナーシップ・プラットフォーム」であるべきだ。
搾取される側でいるか、それとも自分の価値を最大化してくれる最高のパートナーを選ぶか。未来を決めるのは、いつだって「あなた」だ。
